
🎵「なんでこんなに 可愛いのかよー 孫という名の 宝物
じいちゃんあんたにそっくりだよと 人に言われりゃ 嬉しくなって
下がる目じりが 下がる目じりが えびす顔ー」(出展:Uta-Net)
大泉逸郎さんのその名もズバリ「孫」という曲です。1999年というからもう四半世紀以上前のヒット曲ですが、当時聴いた時は「なんとも不思議な唄だな」という感想でした。それが今じゃ「なんと聞く人の心に寄り添った共感を呼ぶ名曲だろう」と思えます。立場の変化は感想を変えますね。自分がその立場になくても他者を理解できることを教養といいますが、当時私はまったく勉強不足だったようです。
この曲は作詞・作曲も大泉さんで当初自主制作だったそうですが、口コミで広がり通算売上230万枚の大ヒットとなりました。20世紀には、「いいモノはいい」とブランドに惑わされない「違いのわかる男」がたくさんいたようです。遅まきながら私もようやくこの曲の普遍的な価値に触れることができました。
この年になると(私は60歳)、誰かにわざわざ会いに行きたいと心躍ることもなかなか無くなってしまって、これが心の老化だなぁと寂しく思ってました。ですが孫には会いたい、わざわざでも行く、少しでも喜ばしたい。これはライフサイクルの終盤に神さまが用意してくれたとっておきのサプライズに感じます。タイトルの「まごわやさしい」=まめ、ごま、わかめ(たぶん薄くなってきた髪にもいい)、やさい、さかな、しいたけ、いも の健康食材を食べてじいちゃん長生きするよー。
孫は、先祖・祖父・父・私・息子の身体的特徴だけでなく、好き嫌いやこだわりといった性格までDNAに刻んで遠い未来へ運んでくれます。天然のSF、タイムマシーンです。なんだかものすごいロマンの塊だと思います。どうか天高く浪漫飛行してほしいものです。
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