梅ちゃんが最高である

私には介護老人保健施設の顧問先がある。岡山県倉敷市の社会福祉法人純晴会の特別養護老人ホーム浮洲園である。同園の副理事長がタイトルにある梅ちゃんなのである。

梅ちゃんは、私が生命保険会社で岡山営業所長をしていたときに新卒社員として配属されてきた。はじめて保険代理店に梅ちゃんと同行したときに「僕、名刺交換したことないです」と言われ、あわてて客先前の大元交差点で名刺交換の練習をしたことが愉しい記憶として残っている。

新人だった梅ちゃんも、その後は代理店担当者のクオリティーアワードを受賞するまでに成長し、私が役職定年してからは仕事を教えてくれる立場にあった。そんな梅ちゃんは岡山で縁付いて、生命保険会社を辞めて介護老人保健施設の後継者となった。

私は梅ちゃんの経営支援をしているわけだが、一緒に経営指標をみている中で中小企業診断士の資格に興味を持ってくれた。ちょうど今年の1次試験が終わったところなので、来年受験するにはよいスタート時期だと思う。梅ちゃんは「中小企業診断士にチャレンジします!」と快活に宣言した。私が「ホームページに載せちゃうよー」と言うと、「後戻りしないためにもぜひやってください」とのたまった。そこら辺はさすが薩摩隼人である。

帝国データバンクの2024年調査によると、全国の企業の後継者不在率は過去最低の52.1%である。60歳以上の経営者の60%超が将来的な廃業を予定しているともされている。

そんな中、企業経営を網羅的に学ぶ中小企業診断士資格を目指す34歳の梅ちゃんは、後継者として最高である。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次