上田先生がやってきた！

上田くんは私がソニー生命で鹿児島営業所長をしていたときに中途の新人として入社してきた。それからかれこれ20年のつきあいである。

鹿児島ではこんなことがあった。ある日、上田くんが担当する保険代理店の社長から私に電話があって、とてもとても怒っている。なにはともあれ駆けつけてみた。

奥平「社長、なにがあったんですか？」

社長「上田くんが『最近なんか変わったことはないですか？』と聞くんで、僕はCFPを持っているんですけど、『大学で学生に教えることになったんだ』と言ったんです。僕はそれがすごい嬉しかったんですけど、そうしたら上田くんなんと言ったと思います！」

奥平「なんと言ったんですか？」

社長「『先生と呼ばれるほどの馬鹿はなし』と言ったんですよ。僕はそれが悔しくて悔しくて…」

奥平「すみません、すみません、本当にすみません！」（ひたすら頭を下げる）

上田くんはそんな感じである。でもその上田くんも中小企業診断士に登録されて、曲がりなりにも先生と呼ばれるようになった。「私にあこがれて診断士にチャレンジしたんやろ？」と言うと「違います！」と即答する。

上田くんは診断士以外にも行政書士やらMBAやらといろいろ資格をもっていて超優秀なのである。これからITコーディネーターもとるらしい。ちょいとぶっきらぼうだけどハートのある上田先生、独立診断士として大活躍してほしいと心から応援している私なのである。